でも、彼はキラキラした目で見てくる。
アサヒは一瞬、話してあげたいと思った。
だけど、すぐに怖じ気づいた。
口を開いて、閉じてしまう。
「ねぇ、何がそんなに怖いんだい?
もしかして、言葉わかんない?」
アサヒは、首を横に降った。
違う、そうじゃない...
「僕が怖いかい?」
違うのに!
声に出そうとした。
頭のなかには、
アサヒの声が聞こえた人の声が、
ずっとこだましている。
『言葉にしなきゃ、伝わらんよ~』