「やぁ」
翌日。
アサヒは、彼のもとに出掛けていった。
あれが返事なのを理解したのか、
彼は優雅に座っている。
よく眠れたのか、とても顔色がいい。
「アサヒ」
彼は、アサヒの名前を呼びながら、
手招きをした。
アサヒは素直に、彼に近づく。
「海の話を聞かせてくれないかい?」
アサヒは、驚いた。
なぜ、海のことが知りたいのだろう。
こんな、なにもないとこを。