そんなアサヒの後ろ姿に、
彼は声をかける。
「また、会える?」
アサヒは、ピタリと立ち止まった。
それから勢いよく海に潜り、
ヒレで水面を叩く。
大きな水しぶきが上がった。
そのままアサヒは、居心地の悪い家へ
帰っていった。