今日も部活終了時刻が近づいてきていた
後輩含め、俺たちは男子の更衣室に行って 喋りながら着替え始めた
「なあ、朝陽。お前、俺の分までがんばれよ。
俺は補欠だから、んまあ必要っちゃ必要だけど、まあ多分出番はないからさ」
瀬戸が、ゴーグルを雑に外しながらつぶやいた
「わかった。俺に任せろよ」
俺も瀬戸のことを雑と言えないレベルに雑にタオルをしまいこみながらそう答える
「あとさ…」
瀬戸が、動かす手をピタリと止めて急に静まった声を出すから
何か深刻なことかと思って瀬戸の顔を見てみる
「なんだよ、急に」
ちょっと真剣な顔をしていた瀬戸に、少し怖くなって 俺はわざと顔をそらした
さっきしまったタオルをまただして、髪をゴシゴシ拭う


