「全部、お義母さんに聞いたよ。昔のこと」


聞いたんだ。どうしよう。嫌だ。

「俺はそれ聞いて、特別に何かを感じたわけじゃなかった。だって、最初から何かしらあるなとは思ってたから。
でも、こんなこととは思ってなかっただけ。
ねえ、聞いてい?多分、店に来た人それを知る人でしょ?
このこと俺が聞いて、なんになると思ったから逃げたの?」