「あ、悠!ねぇ、悠のLINE消えたんだけど」
「私も!さっき悠にLINE送ろうとしたらなくてびっくりした!」
教室に向かう途中、隣のクラスの女が話しかけてくる。
「あぁ、LINE消したんだ」
「なんで!?」
「彼女できたから」
「え、でも今まで彼女できてもLINE消すとかなかったじゃん」
「今の彼女不安にさせたくないからさ」
「なんか悠変わった…?」
「てか彼女って誰なの?」
「あー、それはまだ内緒」
「えー、気になる!!」
「てか私たちもう悠とLINEできないの?」
「そうなるね」
「え、やだ無理」
「でも今の彼女と別れたらまたできるんでしょ?」
「あ、そっか!」
「でも俺今回本気だから別れる予定ないけどね」
俺の発言に騒ぎ出す女たちを無視して教室へと足を進める。
「悠、凪大丈夫だった?」
教室に入るとすぐに界が駆け寄ってきた。
「雛がすげぇ心配しててさ」
「もう心配ないと思う」
「そっか、ならいいんだけどさ、俺あの時なにが起きたか全然わかんなくて、悠が凪連れてどっか行ったのびっくりして、それで…答えたくないならいいんだけどさ、お前ってやっぱ凪のこと好きなの?」
「うん」
「あぁ、やっぱり?俺応援するよ」
「あー…うん、頼むわ」
誰にも言わないでって言われたし、界にも言わない方がいいんだよな…
界には申し訳ないけど俺たちが付き合ったことはまだ黙っておくことにした。
「あ、そういえば俺LINE消したんだ、これ新しいやつ、追加しといて」
画面にQRコードを出してからスマホを界に渡す。
「え、なんで消したんだよ?」
「彼女できたから」
「は?お前さっき凪のこと好きって言ってたじゃん」
「いやまぁそうなんだけど…」
これ誤魔化すの無理じゃね…?
「お前ってほんと女ったらしだよなー」
呆れたようにQRコードを読み込む界。
なんとかバレずに済んだか…

