「あ、もう少しで1限終わる」
「ほんとだ、ねぇあたし泣いたってわかる?」
そう言って顔を突き出してくる凪。
その唇に触れるだけの短いキスを落とす。
「ちょッ////真面目に見てよ!!」
「なんだよてっきりキスして欲しいのかと思った」
「違うよ!」
「あんまわかんないよ、まだちょっと目赤いけど」
「ほんと!?よかった」
「戻る?」
「うん!あ、ねぇ悠、あたしたちが付き合ったこと、まだ誰にも言わないで欲しいの」
「なんで?」
「だって恥ずかしいんだもん!特に雛には照れ臭くて言えない!!…だめ?」
「別にいいけど」
凪のクラスの入り口まで来ると中から雛ちゃんが出てきた。
「凪!心配したよ!大丈夫?」
「うん!大丈夫!ごめんね、雛」
「ううん、私の方こそ、さっき私のこと庇ってくれたんだよね?凪、いつも助けてくれてありがとう」
「雛ぁ…大好き!!!」
「私も凪大好きだよ!」
俺の目の前で抱き合う2人。
「雛、界よりもあたしのこと好き?」
「2人とも同じくらい好きだよ」
「ええー」
雛ちゃんの答えに不満そうな顔をする凪。
「じゃあ俺もう行くわ、雛ちゃん凪のことよろしくね?」
「うん!」
踵を返して自分の教室に向かおうとすると後ろから声がかかる。
「悠…!ありがと、ね…」
照れ臭そうに目を逸らしながらそう言った凪の姿が可愛くて、口元が緩むのを必死で抑えた。

