普段の2人のやり取りは変わらないけれど、
無愛想な龍が、他の人には見せないような優しい顔を澪に向けるようになっていた。


「あと2週間もすればクリスマスだな。
竜也が、ギャーギャー騒いでた。」
「そうだね。華も竜也に何あげようか、最近ずっと騒いでるよ。」
「あいつら本当にバカップルの代表だよな・・・」
「うん。ふふっ。可愛いけどたまにウザイよね。」

「竜也なんか毎日ウザイぞ?
今朝なんか、昨日の華とのデートについて詳しく永遠に語ってくるもんだから、途中で耳栓してやったわ。
そしたらさ、アイツそれに気付かないで20分も喋っててウケた。」

「なにそれ!あはは。私も今度竜也にやってみよ。」
「おう。やってみろ。」