この日の夜は龍と澪で張り込みをしている。 容疑者の帰宅をアパート近くの車の中で待機しており、 怪しまれないように、エンジンも切っている。 12月に入ったばかりの車内はとても寒い。 龍は近くのコンビニに買い出しに行っていた。 「おう。変わりないか?」 「うん。まだだね。竜也と華が予想した時間まであと30分もあるしね。」 「そうだな。ほら。」