その夜。

「「かんぱーい!!」」

ビールのジョッキが4つ。コツンと音を立てる。
ここは本庁から徒歩数分の居酒屋。
親睦を深めよう!という竜也の一言で急遽、飲みにきた4人。

「いやー、それにしても驚いたよなー。」
「そうだよねー!本当びっくりした!」
「まぁ、これから一緒にやってくんだし、頑張ろうな!」
「うん!」

「「・・・・・・。」」

「・・・なぁ、2人共さ、これからやってく仲間なんだから仲良くしよーぜ?」

「そうだよー。
・・・あ、澪ちゃん!龍くんと竜也くんってあの隣の警察学校で有名だった2人だよ!」
「・・・え、そうなの?」
「ほら、隣の警察学校にイケメンですごい優秀な2人組がいるって噂だったじゃない。うちの学校でもファンがいたってくらいだよ。」
「そうだったっけ?」

「あー、俺らの学校でも2人、有名だったよ。
すっげー美人とすっげー可愛い2人組がいるって。
な!龍。」
「あぁ、そんな噂もあったな。まさかその1人が、今朝のクソ女だったとはな。」
「はぁ~!?そのセリフそのまんま返すわよ!クソ男!」
「うるさい。黙れ。クソ女」

(・・・ダメだ。このクソ男、イライラする。
・・・無理だ。やっていける気がしない。)