「ふふっ。モテてたね。」
澪と龍は竜也達の元へと歩く。
「人の顔だけで寄ってくる奴なんか鬱陶しいだけだ。
お前も、よく声掛けられるなら分かるだろ?」
「あー。確かに。
でもあれだけモテるのに彼女いないんだよね?」
「あぁ、特定の女は作ったことない。」
「特定のって?」
「適当に遊ぶ女はいたけど、付き合ったりしたことない。」
「あははっ。適当に遊ぶ女って。
好きな人とかいなかったの?」
「まぁ俺も男だからな。
いなかったな。自分が好きだとか思った女はいない。」
「へぇ~。遊んでそうとは思ってたけど、
付き合った人とか好きな人がいなかったっていうのは意外だった。」

