(コイツのこと見すぎだろ・・・)
華が竜也に連れて行かれた後でも、龍が隣を歩いていても、澪を見ている男達はたくさんいた。
隣では、昨日の華との買い物の話を笑顔で話している澪。
(腹立つ。見てんじゃねーよ。)
「おい。お前も華みたいにしてやろーか。」
「は?」
「・・・はー。
お前、これ着とけ。」
そう言って龍は澪の前に立ち、自分が来ていたパーカーを澪に着させる。
「なんで?」
「・・・いーから。
ほら、お前の水着姿なんか晒してたら、周りの男の目が腐っちまうだろ。」
「・・・砂に埋めるか、海に沈めるか、どっちがいい?」
「ははっ。ほら、行くぞ」
頭にポンッと手を乗せて龍はそう言って歩きだす。

