一足先に着替えを済ませた龍と竜也は、澪と華を待つ。
2人は水着に、薄いパーカーを羽織っている。
開いたパーカーから見える体は、細身ながらも引き締まっていて、程よく筋肉もあり、さらにタイプは違うが2人共かなりのイケメンということもあり、周りの女の子の視線を一斉に集めていた。
その時、少し周りが騒がしくなる。
何だ?と顔を見合わせる2人。
すると、周りの人の話している声が耳に入る。
「おい。あの今出てきた女の子・・・」
「・・・まじかよ。すっげー美人とすっげー可愛い子!!」
「しかも2人揃ってスタイル良すぎじゃね?」
男達が次々に言っている。
「なぁ、龍。あれって澪ちゃんと華ちゃんだよな?」
「・・・あぁ。」
「モテるとは思ってたけど、ここまでとはな。」
「つーか、なんで上着てないんだよ・・・。」
澪と華は自分達の会話に夢中で周りの男達のことなど、気付いていない。
「なぁ、2人だけみたいだし、声かけよーぜ。」
そんな声が聞こえ始めた時。

