──3時間後。

「「ついたーーー!!!」」
「きゃー!旅館キレイ!海、目の前!」
「な!すげーよな!俺ら天才!!」

子供のようにはしゃぐ竜也と華。

「龍、運転お疲れ様。疲れたでしょ。」
「あぁ、全然大丈夫だ。
・・・にしてもアイツら、車のなかでもあの調子だし、子供かよ。」
「ふふっ。もうあそこまで行くと可愛いよね。」

「「早くー!!!」」」
「ふふっ。はーい!」
「分かったから大声出すんじゃねぇ!」