(・・・あれ?)

澪が目を覚ます。

(あ、そうか。私、風邪引いて帰ってきて・・・寝てたんだ。)

まだ少しボーっとする。
・・・ん?
おでこに何か貼られている。

(冷却シート・・・?華・・・?)

澪が考えていると、

ガラッ

「おう、起きたか?具合どうだ?」
「・・・!?龍!?なんでいるの?」
「あぁ、華が今日は帰れねーから変わりに心配だからお前の様子見てこいって言われて。鍵預かってきた。
なんか飲めるか?」
「う、うん。」

水を持って戻ってくる龍。

「ほら。」
「あ、ありがと。」

龍は澪のおでこにスッと手を当てて、

「熱、少し下がったみたいだな。薬効いて良かったな」
「・・・え?私、薬飲めたの?」
「俺が飲ませてやった。」
「え?」
「俺が飲ませた。」
「え、と・・・それって・・・。」
「あぁ、しゃーねーだろ?お前、熱高いしゼーゼー言ってんのに薬は嫌いだとか言って飲まねーんだから。」
「ご、ごめん・・・。」
「おぅ。少し食べられるか?勝手にキッチン借りたけどお粥作ってるから持ってくる。」
「ありがと・・・。」