「あ、あのね!これ落ちてたよ。」 「あ、あぁ。」 「・・・私っ、先にシャワー浴びてくるね!」 「お、おい!?」 ・・・っ! 龍の横を通り過ぎようとした澪の腕を龍が掴む。 澪は腕を掴まれたまま、後ろの龍を振り向きもしない。 「澪。」 「・・・・・・。」 「澪?・・・ごめんな。不安にさせたか?」 フルフルと横に首を振る澪。 何故か溢れてくる涙。