「あ、俺のカバンってある?」 「うん。竜也が持ってきてくれたからあるよ。」 「ちょっと取ってくんない?」 「うん。」 病室のクローゼットから龍のバッグを出して渡す。 「ん。やる。」 「・・・え?」 龍の手には、綺麗に包まれた小さな箱。 「クリスマスプレゼント。」 「え!?」 「早く受け取れよ!恥ずいんだからよ!」 「あ、ごめん。開けていい?」 「おう。」 箱の中には、龍と出かけたあの日に見ていたネックレス。