「俺は口下手でこんなツラだから、小さい頃から友達ができなかった。
だけど明希だけは、どんなに俺が嫌われたって、評判が悪くなったって、隣にいてくれた」
虎太郎さんの、小さい子に囲まれて優しく笑っている明希ちゃんを見つめる眼差しに、温もりがこもっていることに気づく。
「同級生から陰口を叩かれたときも、先輩から呼び出されてイジメられたときも、何度だって助けてくれた。
人気者の明希が俺に関わったって、面倒なことにしかならないのにな」
「…………」
「明希は、俺のヒーローだ。
だから今度は、俺が明希を助ける番だと思ってる」
なんとなく、私と大の関係と重なる。
男子にからかわれたとき、一番に助けてくれたのは、いつだって大で。


