「希紗が、にぃにをおうちまでつれていきまぁす!」
「お、頼もしい車掌さんだな」
「希紗のお兄ちゃん、俺とも遊んでよ〜」
「あたしもあたしも! 希紗ちゃんのお兄ちゃんと遊ぶーっ」
「はは、それじゃみんなで遊ぼ」
明希ちゃんは、同世代だけでなく園児からもモテモテだったらしい。
希紗ちゃんが明希ちゃんの手を引き、砂場の方へ歩いて行ったと思いきや、多くの園児が明希ちゃんの元へ集まっている。
同じ目線になるようしゃがみ込み、みんなに優しい眼差しを向ける明希ちゃんを、保育園を囲むフェンスを背にして見つめる。
……明希ちゃん、小さい子が好きなんだろうな。


