「か、のじょ……?」


不意を突くような突然の告白に、目を瞠る女子の先輩たち。


だけど一番驚いていたのは、例に漏れず私だった。


「……えっ?」


「そういうことだから。行こ、ヒロ」


わけがわからず、目を見開きただ明希ちゃんを見上げていた私の手を引いて、明希ちゃんが歩きだす。


当然、あたりは水を打ったかのように静まり返り、私たちを追ってくる気配は一切ない。