下校のタイミングということもあって、人どおりがないわけではないけれど、みんな、私が絡まれてることを見て見ぬ振りをして通り過ぎて行く。
他の人たちから見ても、私が悪く映るのだろう。
それだけ、容姿と愛想のなさが、印象悪いというわけだ。
……あぁ、そういえば、明希ちゃんは私がいくらつまらない返事しかできなくても、ちゃんと聞いてくれたな。
「昨日、あんたと弘中くんが街中で歩いてるの見たの。
どういう関係なわけ?
弘中くんには、抜け駆けしちゃいけないってルール知らないの?」
まくしたてられるように言われても、そんなルールがあったなんて知らない。
弁明しようとしたところで、聞き入れられないことはわかってる。
答えるだけムダだと、だんまりをきめる。
この人たちが、私に罵詈雑言を吐き出しきって満足するまで待つしかない。


