「着きました」
歩き出して20分後、私たちはあの河原に到着した。
私自身も来たのはとても久しぶりだった。
だけど景色は4年前と変わらずそこにある。
「いいとこだね」
「はい」
「ここで俺は君に会ってたんだ。
やっぱ覚えてなかったなー、全部」
できるだけ軽くしたというトーンで、明希ちゃんが河原の景色を見つめる。
言葉の端々に隠れた本心が潜んでいるように思えた。
河原を見つめる明希ちゃんの凪いだ横顔は、光に透けそうなほど白く、河原の景色と同化してしまうのではないかと思うくらい儚く感じられて。
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