「そっか……」と言ったきり、テーブルの上で組んだ自分の指を見つめていたおばさんが、不意に顔を上げた。
「そうだ。未紘ちゃんに渡したかったものがあるんだ」
「え?」
「本当は、もっと前に渡そうと思ってたんだけど、なかなかタイミングが掴めなくてね」
今すぐ渡したいとでもいうように言い終えないうちに立ち上がると、リビングを出て行ってしまった。
急くおばさんの足音が階段を登っていく。
二階には、おじさんの書斎と、そして大の部屋があった。
間もなくおばさんが戻ってくる。
手には、なにか小包を持って。
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