処置が終わり、明希ちゃんと虎太郎さんは、支払いのために明希ちゃんの親御さんが到着するのを待つことになった。 暗くなる前にと帰ることを促された私は、明希ちゃんにエレベーター乗り場までお見送りされる。 受付時間を超えて、人がほとんどいなくなった静かな院内に、私たちの足音だけが響く。 「ごめん、送ってあげられなくて」 「ううん、大丈夫」 そう答えながら、下へのボタンを押す。 親御さんと行き違いになってしまってはいけない。