「……っ」 ダイレクトに耳から入ってくるいつもより低いその声に、どくんと心臓が揺れた。 「俺は自分の意思でヒロの背中を押した。 ヒロのせいじゃない」 「明希、ちゃん……」 「バレたからには、全力で奪いに行く」 激しい鼓動が鳴り止まない。 明希ちゃんの声に、心が食らいつくされていくようなそんな感覚に陥って――。 「もう遠慮なんてしない。 俺のものにするから」 明希ちゃんが耳元から顔を離し、まっすぐに私の目を見つめた。 「好きだ、未紘」 「……っ」 射るような言葉に思わず息をのむ。