「いや、待てよ。過酷過ぎだろ。
そこまでして、運命の人に出会いたくねーよ。」

珍しく恋の口調が乱れる。

いや、まぁ、この3人だけでいる時は 頻繁に起こることか。

"えぇー" と澪緒は残念そう。
いや、当たり前だろ。

だって、観光じゃねーんだから。

「ってか、最後の国で会うとすれば 出会った次の日には寿命が来るかもしれねーじゃん。」

「あ、確かに。
なら、1ヶ月ずつにしようよ、それなら 時間にゆとりがあるよ。」

「何処にゆとりがあんだよ、1ヶ月で国中回れるわけねーだろ。」

"あ、そっか" とか言ってる澪緒。
そこは失念しちゃダメなところだ。