帰り道。
とりあえず、煙草吸いたかったから 何処か タバコ吸えそうな場所を探して よく分からない公園にたどり着いた。
まぁ、いいか。
誰も周りにいないし、実際 灰皿みたいなヤツあるし。
2本吸って、一息ついた。
この煙草、いい味してるけど 無くなるのが早いんだよな……。
「蕾さん!」
声をかけられた。
やっぱり こんな公園なんかで一服すんのは間違ってたか⁇
真夜中で暗くて バレないだろう、なんて 考えが甘過ぎたな。
「はい⁇」
声の主はさっきの飲み会でも一緒だったモデル。
「あの、私 ずっと蕾さんの大ファンで……実は昨年の撮影のときからずっと 蕾さんの人間性にも惹かれて……ずっと 好きでした。
付き合ってもらえませんか⁇」
真っ直ぐな双眸。
「え、あー、いや……ごめんなさい。」
でも、その期待に応える気にはなれない。