「……」



「………」




勢いで家の中に入れちゃったけど



何…この空気。。




昴は気遣って自分の部屋に行っちゃったし…。




「…お、お茶入れてくるね」




私は、気を紛らわすために





お茶を入れようと立ち上がると






腕を握られる





「…あの、ね。お茶は大丈夫だから…聞いてほしいことがあるの。」





すごく気まずそうにゆっくりと口を動かす渚。




こんな渚を見るのは初めてで動揺するが





平然を保って


「…うん。分かった」




私はそれだけ言い、またソファーに座る。




「…まず、さっきは逃げてごめんなさい」





渚は急に頭を下げだす。




「…2人の間には何も無いって分かってるのに…なぜか、疑っちゃってる自分がいて…。最低だよね」





耐えきれなかったのか、また涙を流す渚





「…渚は最低なんかじゃないよ…。あんなの見たら疑っちゃうのも無理ない」





最低なのは私の方。





あの後ちゃんと渚を追いかけてればよかった。





「…私知ってたの」






「…え?」







「瞬の好きな人が歩花だったってこと」






……?






どういうこと?





私はその衝撃的な言葉に頭がついてかない