今日は、一緒に帰らなくて。

でも、途中まで帰り道は一緒だから。

時間をずらして帰ってた。

ピロロロロ…

俺の、電話がなった。

「……はい。」

「助けて!」

優奈の声だった。

「は?! どした?!」

「誰かに付けられてる…

ずっと、足音が聞こえるの。

走っても、止まっても。」