廉は、なんだかんだで私を大切にしてくれてる。 けどそれは恋愛という情ではなくて、家族愛のような、そんなもので。 それが分かっていてもこいつの言動一つ一つにドキッとしてしまうのは、きっと仕方のないことなんだろうな。 「ねー、廉」 『ん?』 「私、付き合うなら廉みたいな人がいいな」 『……は?』 向こうが私を翻弄するなら、私だってやってやる。 きっと、無駄な努力なんだろうけど。