『ってことがありまして』

「待って少女漫画かよ(笑)」


そう言って話を聞いていた親友、山田 茜はゲラゲラと笑い転げていた。


「あんだけ高校では清楚系で頑張るって言ってたのに即バレじゃんウケる」

『ウケねえよ!』

思わず机を両手で強く叩きつけ、茜の椅子を蹴り上げると茜は椅子からって転げ落ちた。

クラスメイトたちがギョッとした顔で見てくる。


咳払いをして、大人しく椅子に座り直す。

転げ落ちた茜は何も無かったように椅子に座ると、でも、と口を開いた。


「あんたもドン引きするくらいクズだし良いんじゃない?」