ーー放課後


「どうしたの美晴ちゃん。そんなに幸也くん見つめて。」


「私の彼氏の偉大さに驚きました。」
「はい?」


………体育館で練習している幸也を見ると、やっぱり目立っていた。


その上勉強もできるなんて………


教えてくれないかな、なんて淡い期待を抱いている私。


貧血で倒れ幸也を拒んでしまったあの日からも、2人の関係は相変わらずだった。


あの日の私をひどく悔い、幸也に謝りたかったけど彼がいつも通りすぎたため、逆に触れられなかった。