優しい君は今日も嘘をつく




だから………




練習中、美晴が倒れた時考えるより先に体が動いていた。


保健室のベッドの上で眠る美晴は、白くて綺麗で


このまま一生目を覚まさないんじゃないかって不安になった。


その分、目を開けた時は本当に安心した。


状況を理解できてなくて、勢いよく起き上がり体をふらつかせる美晴を慌てて俺は支える。


そんな美晴が不意にこちらを向いた時………


近づけば届く距離に彼女はいた。