ーー次の日
本気でタイミングが悪い自分が恨みたい。
見なければ、知らない方が良かったというのはこういうことだと思った。
………俺は今、部室から体育館に向かっていた。
途中、梨花さんに会い、樹さんを探してきてほしいと言われたのだが………
その時、樹さんが美晴と一緒にいるのを見つけてしまった。
それだけじゃない。
樹さんは美晴の髪に触れていたのだ。
その瞬間、体が固まって動けなくなる。
…………は?
2人って、そういう関係?
いや、もしそうだとしても美晴のことだ、こんな堂々とするはずがないしそういうこともしないだろう。
だけど、視界に入っているもの全てが真実だった。



