優しい君は今日も嘘をつく




「ご、ごめん……。」


そう謝った後、私は顔を上げて幸也を見る。


部活に戻ってないってことは、
「幸也、ずっとここにいてくれたの……?」


私がまた、邪魔をしたの?


幸也は少し間をあけたから口を開いた。


「そんな顔すんなって。
俺が勝手にいただけだから。」


その時、ふと朝のことを思い出す。


私が、幸也がすぐ駆けつけてくれるなんて余計なことを言ったから。


本当に駆けつけてくれた上に、ずっとそばにいてくれて………


朝の自分を恨みたくなる。


幸也を縛り付けた中学の自分も同時に恨みたい………。


「美晴。」


幸也が私の名前を呼び、はっとした。