優しい君は今日も嘘をつく




ーー真っ暗な闇の中


私は1人、泣いていた。
寂しくて、泣いていた。


なんで泣いてるんだろう。


何が悲しくて、寂しいんだろう。
なんだか病んでる人みたいで、おかしな自分。


そんな自分を見つけてくれるかのように……


『美晴。』


大好きな声が聞こえてきた。


その人はそっと私の手を包み込んでくれた。


………知ってる、この感触。
ほんの最近に同じことされた気がする。


なんだろう………
誰だろう………すごく、あたたかい。


そのあたたかさの正体を突き止めようとするかのようにして、私はゆっくりと闇の世界から抜け出した………。