優しい君は今日も嘘をつく




「タイミング、悪すぎ。
まあいいけど。」


そう言ってもう一度私を見て微笑んでから、体育館の方へと歩き出した樹先輩。


取り残される私と幸也。


2人の間に流れる微妙な空気に気まずい沈黙。


少しして幸也が何も言わずにボトル入れを持ち出した。


「ゆ、幸也……!?
いいよ私が持つから。」


「大丈夫。美晴こそ帰った方がいいんじゃないの?具合悪そうだけど。」


「………え……?」


まさか、気づかれてるとは思ってなくて素直に驚く。