「本当に鈍いよね、美晴ちゃんって。」
「鈍い、ですか?」
それらしきこと、梨花先輩にも言われたような気がする。
「ああ、気にしないでいいから。」
樹先輩がそう言ったから私も気にしないでおこうと思った。
………結局最後まで手伝ってくれた樹先輩。
全部のボトルをケースに入れ、お礼を言おうと思い樹先輩の方を見ると……
「そういえばあいつとはどうなの、最近。」
と聞かれる。
あいつ………
幸也を指しているのがすぐにわかった。
「別に特に何もないです。」
なるべく平静を装って答える。
だけど樹先輩はそんな私を見透かすように
「あいつを見る美晴ちゃんはいつも辛そうだよ。」と言った。
その時、少し前に樹先輩が言っていた言葉を思い出す。



