優しい君は今日も嘘をつく




「おはようございます!」
「おはよう、美晴ちゃん。」


学校に着きマネージャーは部室には行かず体育館直行のため、体育館に行くと梨花先輩がすでにいて準備していた。


「ボトルに水、入れてきます!」
「じゃあお願いね。」


梨花先輩にボトルセットを渡され、私はウォータークーラーのある場所に向かった。


「………はぁ……」


体が重い分、気分も重くなりいつもより行動が遅くなる。


ダメだ、ダメ。


このままだとみんなの空気も悪くしてしまう可能性もある。


せめて元気なオーラは出そう。


なんて考えていたら………


「美晴ちゃんっ!」
「わわっ……!びっくりした、樹先輩ですか……!」


いきなり私の顔を覗き込むようにして現れた樹先輩。