優しい君は今日も嘘をつく




この手を離されないためには


いつだってこの曖昧な関係を保たなければならない。


それがどれだけ苦しいかなんて知ってる。


だけどそれ以上に………


その綺麗で真っ直ぐな幸也の
隣にいたいと思うから。


ごめんね。


そう何回も心の中で呟きながら、私は幸也と静かな夜道を歩いた………。