私の言葉に対して幸也は「それもそうだな。」と言って笑う。


その笑顔に胸が締め付けられる。
その度に幸也のことが好きなのだと思うんだ。


2人は横に並んで教室へと向かう。


その時にふと疑問に思っていたことを聞いた。


「幸也、部活はまだ入るか決まってないの?」


私は中学の頃バトミントン部に入っていたけど、高校生になった今、部活には入らずバイトをすると決めた。


だけど幸也は入ると思っていた。


だって中学の時バスケ部だった幸也は初心者の私からでも上手なのが目立っていた。


そして私たちの中学はバスケ部だけ毎回好成績を残していたんだ。


もちろん幸也に推薦はきていたけど断ったらしい。


断った理由が私ではないとは言い切れない。
けど幸也はいつも私に曖昧に誤魔化していた。