優しい君は今日も嘘をつく




小学生の頃はお互いバカみたいに笑いあってて、中学生になってもそれは変わらなくて。


ずっと続くものだと思っていた。


隣にいるだけで好きだと実感する日々。
家族以外で1番近い存在にいる人。


好きにならないはずがなかった。


気づけば背も高くなり、声変わりもしてどんどん男の人になっていく幸也。


あのことがあってから、幸也がどれだけ成長したのか改めて思い知らされた。


いつも私に寄り添ってくれて。


私だけがいつまでも引きずって、明るかった昔が懐かしいくらい。