寝不足のせいもあるのか、最近ぼーっとする時間が増えたような気がする。


それでもあの頃に比べたらマシだから……


今ここで全部中途半端に終わらせることなんてできない。


そう思い、夜道を歩いていたら………



「美晴?」



向こう側から走ってこちらにやってくる人が。


街灯に照らされる私だったけど、向こうは暗くだれだかわからない。


ようやく近づいてきて、それが幸也なのだとわかった。


幸也は息が少し荒れていて、格好的に走っていたようだ。


「幸也……?
こんな時間に走ってるの?」


今はもう遅い時間だ。


こんな時間に走ってるのに驚く私。