優しい君は今日も嘘をつく




それを見るとどうしても腹が立ってしまう。


美晴も拒否しないし。


まあ、いくら付き合っているといっても美晴が俺のこと好きじゃないくらい知ってる。


だけど自分が招いたことだと思い込んで罪悪感を感じ、自分からは別れにくいのだろう。


本当は俺から言うべきなんだろうけど………


残念だけど俺はそこまで良い奴にはなれない。
ただ弱さを利用して、離す気はないのだ。


その上に勝手に嫉妬して腹が立って。


そういう俺って本当に最低だとはわかってる。


けど、心のどこかでは願ってるのかもしれない。


美晴が俺を好きになってくれるんじゃないか、と………。