優しい君は今日も嘘をつく




『幸也だけは私のそばにいて……。』


その時に言われたこの言葉。


本当はわかってる。
美晴が俺のことを好きで言ったんじゃないって。


頼るのが俺しかいないんだって。


わかってるなら、美晴の弱みにつけ込む必要はなかったのに………


『俺はずっと美晴のそばから離れないから。』


美晴が俺を好きじゃないとわかっている。


それなのに高校になった今もなお、俺は美晴の恋人で居続けてるんだ………。