幼なじみ、ではなかったけど。


友達という浅はかな関係ではなかったと思う。


それでも、日が経つにつれて今の関係を越えたいと思う自分がいた。


その笑顔が俺にだけ向けられるものだったら。


なんて、考えるようになった。


ある日。
クラスの奴ら数人と遊んでいた。


そんな時、たまたま2人きりになり、なんとなく気まずく微妙な空気が流れる。


それは何故だかわからなかったが………


俺はもう気持ちを伝えてしまおうと思った。


『美晴。』
その名前を言いかけた瞬間、彼女の携帯が音を鳴らした。