〈野村 幸也side〉
『幸也ー!』
彼女は昔からよく笑う子だった。
『どうしたの?早く行くよ。』
『幸也と同じクラスで良かった!』
無邪気な彼女を好きになるのに、そう時間はかからなかった。
初めて好きになった人。
だけど彼女は俺のことを大事な友達としてしか見てなかったと思う。
好きと言ったらどうなるか、関係が崩れるかもしくは俺と男として意識する?
試してみたい気持ちもあったけど、中学の俺はまだその関係で満足してる部分もあった。
一番長く近くにいて、お互いを知る関係。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…