家が近づいてくる。


そりゃ明日になればこれからは学校でも幸也と会えるのだけど……


幸也と離れるのが寂しいと思った。


「美晴。」
「………なに?」


そんな時、幸也が私の名前を呼んだ。


「顔に、ですぎ。
俺だって離れたくないよ。」


「………っ。」


そんな顔にでてたのか、と思い恥ずかしくなって俯く。


………夜で良かった。


多分私の顔、今赤い気がするから……。


「美晴、顔上げて。」


せっかく赤くなる顔を隠そうとしてるのに、幸也はそんなことを言ってきた。


「絶対嫌だ。」


私は全力で拒否する。