ーー「すいません、ありがとうございました。」
「本当にここでいいの?」
「はい、もう本当にすぐそこなんで。」
さすがに家の前まで送ってもらうのは悪いと思い、幸也と私の家の分かれ道のところで降りる私。
「じゃあ母さん先に帰っといて。
美晴送り届けてくる。」
そしたら幸也も降りようとしたため、慌てて止めようとする私。
「え、幸也足が……」
「そんなの普通に歩く分なら大丈夫だよ。
そこまで歩かないし。」
そして幸也も降りた。
本当なら断るべきなんだろうけど………
まだ一緒にいたいという気持ちの方が強くて断ることができなかった。



