優しい君は今日も嘘をつく





ーーそれからしばらく経ち………



「じゃあまた明日なー。」
「おう!バイバイ!」


「「さようならー!」」


………退院祝いは終わり、みんなぞろぞろと帰り始めた。


「幸也は何で帰るの?」


歩いて帰るのかな。


でも足のこともあるし、ここから駅も近いわけではないし………



「あぁ、親が迎えにきてくれるんだ。」


そんな心配は必要ないみたいで、親が来てくれるらしかった。


半分安心したけど、半分は寂しいなって思った。


だって一緒に帰れるかなーなんて、少しは期待しちゃった。